スニーカーをキレイに保つためには、適切なブラシ選びが重要です。よく挙げられる素材としては「馬毛ブラシ」「豚毛ブラシ」「化学繊維ブラシ」等がありますが、それぞれの特徴を理解することでお気に入りのスニーカーの寿命を伸ばすことができます。以下では、レザー素材のスニーカーを含むさまざまなタイプのスニーカーに合ったブラシの選び方を解説します。1. スニーカーをブラシでケアするメリット素材を長持ちさせるタオルや雑巾でゴシゴシこするよりも、毛先を使ってホコリや汚れをやさしく落とす方が、スニーカーのアッパーやソールを傷めにくい。仕上がりがキレイ細かな繊維の間に入り込んだ汚れやホコリをかき出しやすく、見た目を美しく保ちやすい。ケアの効率がアップ適切なブラシを使えば、軽い力でも効果的に汚れ落としや仕上げ磨きができる。2. 馬毛ブラシの特徴柔らかくしなやかな毛質馬毛(ホースヘア)は毛先が比較的ソフトで、キャンバスやメッシュのような繊細な素材でも擦り傷をつけにくい。レザー素材にも向いている柔らかい毛質は、レザーシューズ(本革・合皮含む)を優しく磨き上げるのにも最適。基本的な磨きはOKで仕上げ磨きやホコリ払いに使うと、革を傷めずツヤを引き出せる。頑固な汚れにはやや不向きやわらかいため、頑固な汚れによっては別のブラシを併用するとスムーズ。馬毛ブラシがおすすめのスニーカー例レザースニーカー:ナイキ エアフォース1、アディダス スタンスミスなどキャンバス/メッシュ:コンバース オールスター、ニット素材のスニーカーなど3. 豚毛ブラシの特徴コシが強く程よい硬さ馬毛よりも硬めで、汚れをしっかりと落としやすい。レザーとの相性も良い汚れ落としの力が強いので、濡れや泥がついた部分を軽くこすって落とすのに適している。仕上げには若干ハードかも繊細なレザーに強く擦りすぎると傷の原因になる場合も。必要以上に力を入れないように注意。豚毛ブラシがおすすめのスニーカー例レザー素材全般(汚れ落とし用):頑固な汚れを落としたいときに有効合皮など比較的丈夫な素材:生地が傷みにくいので、コシの強さを活かせる4. 化学繊維ブラシの特徴毛質のバリエーションが豊富ナイロンやポリエステルなど、硬さや長さが異なる製品が多く、用途に合わせて選びやすい。耐久性に優れる水洗いしても毛先がヘタりにくく、アウトドアやキャンプなど泥汚れの多い環境で使うシューズに向いている。柔らかいタイプならデリケート素材にもOK硬いものから柔らかいものまで幅広くあるため、選ぶ際は毛先の硬さをよくチェックする必要がある。化学繊維ブラシがおすすめのスニーカー例アウトドア・スポーツ系:ハイキングシューズ、ゴアテックス素材などソール部分の泥落とし:硬めのブラシがコシ強く、しっかり汚れをかき出せる5. スニーカーブラシの使い分け早見表素材/用途馬毛ブラシ豚毛ブラシ化学繊維ブラシレザー(本革・合皮)基本の磨き、仕上げ磨き・軽い汚れ落としに◎頑固な汚れ落としに◎(硬さによるが可)キャンバス/メッシュ傷つけにくい・ホコリ落としに◎やや硬めで注意柔らかめを選べば◎ソール部分(泥汚れなど)柔らかめなので汚れ方によってはやや不向きやや硬めで汚れ落としOK硬めを選べばしっかり落とせるアウトドア系(ハードユース)基本的にOK基本的にOK耐久性が高く使いやすい6. ケアの流れとポイント事前にホコリや砂を払うスニーカー全体を軽くブラッシングして、大まかな汚れを除去。素材に合ったブラシで汚れ落としレザーやキャンバスには馬毛、丈夫な素材は豚毛ややわらかい化学繊維ブラシで、しっかり汚れを落とす。馬毛はホコリ取りや仕上げ用として使っても効果的。必要に応じて洗浄・乾燥頑固な汚れは水洗い(素材により対応可否が異なる)+ブラッシングで落とす。洗った後は通気の良い場所で自然乾燥させる。7. まとめ:レザーには馬毛も豚毛もOK。仕上げと汚れ落としで使い分けよう馬毛ブラシ:柔らかいので、多くの素材を傷つけにくい。靴磨きの定番のブラシ。特に仕上げ磨きや軽い汚れ・ホコリ落としにぴったり。豚毛ブラシ:コシが強く汚れをしっかり落とせる。丈夫な素材の汚れ落としに最適だが、仕上げにはややハードかも。化学繊維ブラシ:毛質のバリエーションと耐久性が魅力。アウトドアやソールの泥汚れ落としにも便利。レザー素材のスニーカーなどにも馬毛ブラシは仕上げ磨きややさしいケアに適しています。頑固な汚れを落としたいときは豚毛や硬めの化学繊維ブラシに任せ、最終的なツヤ出しやホコリ落としは馬毛ブラシ、といった形で上手に使い分けましょう。お気に入りのスニーカーを長く履くためにも、ブラシの素材・硬さを理解して正しく活用してみてくださいね。【あわせて読みたい関連記事】スニーカー型崩れ防止!シューキーパーの選び方